北京見聞録

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変身写真 台湾

ナルシストですみませんm(-_-)m 。
2014年に台湾に行った時の変身写真です。



洋装の後は中国風の衣装。  

唐の女性のイメージ?


大陸の変身写真は時代考証に割と忠実で、台湾のは現代的にアレンジしてる感じがする。仕上がりも大陸はプロマイド風というのか明るくハッキリと撮影し、台湾はCDのジャケットとかに使うような色彩・・。
とにかく共通するのは非日常感です。

        

完全なる自己満足の世界だけどまたやりたいな~(^^)

余少群(yu xiaojun)

前記事で余少群(ユー・シャオジン)の名前が出たのでちょっとご紹介。

      

1981年生まれだから今年38才。

武漢出身で、地元の伝統劇である漢劇の学校を優秀な成績で卒業。
2008年映画「梅蘭芳」の主役(梅蘭芳の少年~青年期)に抜擢された際、
陳凱歌(チェン・カイコー)監督からの指示で北京で八か月に及ぶ京劇の特訓を受けさせられます。


彼自身も伝統劇の出身とはいえ、京劇は初めて。しかも女形はやったことなかったそうです。
けれどもこの役、本当に彼にピッタリ。若い時の梅蘭芳にソックリだし、立ち回りもキレキレ、女形の甘い裏声も艶めかしい。

(左が本物の梅蘭芳)

2010年にはNHKドラマ「蒼穹の昴」の春児役を務め、その後現在に至るまで活躍中です。


この映画もう一回じっくり見よっと。


Forever Enthralled | 梅蘭芳 | Trailer | SD

京劇とファルセット

先日は東京まで「京劇とファルセット」という講座を聞きに行ってきました。
またしても夜行バス往復で行くのはしんどかったのですが、大阪ではこういうイベントが無いので。。。  

新潮劇院の役者さんのわかりやすい解説で楽しめました。


なかでも、ドラマ「蒼穹の昴」の登場人物であった春児(チュンル)のモデルと言われている「小 徳張(ショウ・トクチョウ)」の人生に焦点をあてたお話が興味深かったです。

      

      (春児を演じた余少群)
このドラマを見ていた当時は、{宦官なのに京劇役者って・・どういうコト?}とか思ってたんですよ。。実は清朝宮廷内で「南部劇団」という宦官により結成された劇団が本当にあったそうなんです。。。(; ̄Д ̄)
(*どんだけ芝居好きやねん、職場で野球チーム作るみたいな感じかな?)


小 徳張は天津の貧しい家庭に生まれました。
12歳のころ従兄弟から貧乏を馬鹿にされ、たいへん悔しい思いをします。それに対して母親は「貧乏人が出世するには宦官にでもなるしかない」と言いました。
これをきっかけに、彼は宦官になることを決意、なんと自らの手で浄心します。


その後、裕福な家庭で下働きをしながら宮廷入りのチャンスをまち、
15歳の時ついに紫禁城へ。
宮中での修業はいわゆるパワハラの世界でたいへんな思いをします。
そして追い打ちをかけるように、ある日厳しい上司から南部劇団へと配属させられるのです。


彼は昼間は宦官としての業務をこなしながら夜は京劇の稽古に励み、
16歳から19歳までの3年間で30もの芝居を覚えたそうです。
芝居が上手で西太后の覚えもめでたく、太后宮(たいこうきゅう)の仕事を与えられます。まさにリアル春児。

 

 *サングラスで顔がわからない   *舞台衣装をつけた彼(多分右側)
                   なかなか男前


23歳~27歳の頃は容齢(ようれい)という女官と恋愛関係にありましたが、
彼女の父親の反対で結婚には至りませんでした。
彼女は宮廷を去り別の男性と結婚します。
ちなみに容齢の姉は徳齢(とくれい)といい、「西太后に侍して」の著者です。

西太后の死後も引き続き隆裕皇后や溥儀皇帝に仕え、皇族方の教育や部下たちの管理に目を光らせるたいへん怖い存在へとなっていったそうです。


隆裕皇后の逝去後は宮廷を出て、天津に居を構えます。
(財産はかなり蓄えてはず)
資料によると宦官ではあったけど、奥さん(お妾さん?)が4人いたとか・・。


どんなことを考えてらしたんでしょうね。