北京見聞録

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清朝女性 髪型の変遷

変身写真で私がした髪型、「大拉翅」(dalachi ターラーチ)といいます。
映画「ラストエンペラー」や「蒼穹の昴」などを見てずっと憧れてました。
 *これに造花や房などを付け、華やかに飾りたてるのです。

         

 初めて見た時は「なんちゅー髪型」ってびっくりするんですが、
 見慣れると可愛く見えるし、小顔効果も♪


ただこの髪型は清朝後期になってから出てきたようで、それまでは 「両把頭」(liǎngbǎtóu、リャンバートウ)という簡素な髪型が主流だったようです。 

      

西太后が自身の結い上げる髪が少なくってきたので、被り物をするようになり、それが変化してこのようになったとのことです。 左写真は西太后と女官たち                 右は清朝末民国初期の良家の子女

大拉翅がかなり大きくなってますよね? 
後の時代になると前髪もセンター分けではなく、斜めに流して洋髪の影響を
受けて、髪飾りも顔にかかるくらいに持ってきて更に華やかに。
1つの時代が終わりかける時、髪型もだんだん非実用的、退廃的になっていくのかもしれませんね。 ちなみに後ろから見るとこんな感じ。

北京で変身写真

実は今回の旅のメインの目的は3人で変身写真を撮ることでした。


正しくは 古装撮影「guzhuang sheying」(グージュアンシューイン)
といって、唐や清など各時代の王朝衣装を着て写真を撮ってもらうモノです。
中華系の人は素人でもプロのモデルさんばりに写真を撮るのが好きなので、
こういう写真館が繁盛するんでしょうね。

最初は甥っ子に皇帝の服を着せて、姉と私がそれぞれお妃様の恰好をすれば、
映画「西太后」の垂簾聴政(すいれんちょうせい)みたいになる~♪ 
と喜んでいたのですが、本人が土壇場で恥ずかしってキャンセル。
仕方なく姉と二人で撮りました。


でも姉妹の良い記念写真になったと思います。(美肌補正入ってます 笑)
台湾にも変身写真ありますし、実際に台北でもやったことはあるんですが、
時代衣装に関しては大陸の方が良いかな?と思います。


ちなみにこちらを利用しました。

メイクさんも気さくで、カメラマンのお兄さんもおだてるのが上手で
楽しめました。
私たち以外の日本人旅行者も来たことあるそうです。
陶然亭公園の近くにあるマンションの1室で屋外撮影もしてくれます。
私たちはあまり時間がなかったのと、まだ少し寒かったので屋内のみで良いと
伝えました。


3着分の料金で諸費用込み1300元。
1着にかかる時間は メイク⇒撮影⇒化粧落とし等でおよそ2時間弱です

宿舎について

留学中の2001年当時、大学内の宿舎は12号楼と7号楼があり、
12号楼には上のランクから 10ドル、6ドル、4.5ドル部屋があった。
10ドル部屋にはバスタブもあり、少しリッチな内装。
(ホテル代わりにも使え、日本から友人が遊びに来た際利用しました)


6ドルと4.5ドル部屋には、シャワー・トイレのみ。
内装の差はないが、6ドルにはエアコンとテレビの備え付けあり。


廊下を挟んだ両側に部屋が有り、南向きの部屋にはベランダがあるが、
北向きは窓のみ。ただ南側の部屋より少し広い。


最初は7号楼の3ドル部屋の安さに惹かれたが、
部屋に備え付けのエアコンはなく、シャワー・トイレは廊下の先にある
共同の物を使用する。
母が「あんまり安いとこはやめとき」と心配するので、
12号楼の4.5ドル部屋に決定。


けれど実際住むと、 12号楼は全体的に古く、おばさん達の掃除も適当。
共同キッチンのガス台は油でギトギト、受付の小姐達も愛想が悪い。
ベッドや机の引き出しもガタついて、ベッドシーツも肌触りがいまいち。
カーテンなどは何年も洗ってない様子。
しかも誰かが帰国で退寮となるや部屋に捨ておかれた生活道具を、
おばさん達が「この毛布ゲット~」っと早い者勝ちで私物化。。
{いいんかい}と思いながら見てました。
            
一方、7号楼にお邪魔すると、建物自体が新しく、
部屋の内装は真っ白に塗装され、ベッドや机も比較的新しい。
専属のお掃除おばさん達も働き者で共同キッチンの天井まで掃除してくれ、
寮内はいつもピカピカ。何この差・・。。
しかも7号楼は外国人(欧米人)も多く、留学気分も味わえる。


つくづく行ってみないと分からないことばかり。
最初からこっちにすりゃ良かった・・、というわけで
後期は7号楼に移ったのでした。


          7号楼の綺麗な部屋           

           

*「心連心」のHPからお借りした写真