北京見聞録

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公務員から京劇の女形に~劉欣然 

この方は刘欣然(リウ・シーラン)さん。男旦(おんながた)です。
   

もとは気象局の公務員だったのですが、31歳の時にエリートの生活を捨て芝居の世界へ。もともと京劇が好きで仕事をしながら芝居を学んでいました。
~*専門の役者でないけど趣味として京劇を嗜む人のことを票友(ピャオヨウ)と呼びます。(*アマチュアとか素人の意味ですね)
彼はその票友の中では既に知られた存在でした。


そんな中、とある監督が票友の男旦を探していて、彼が起用されることにな
りました。その芝居に出るには半年に及ぶ練習が必要でその為にはどうしても
仕事をやめないといけないのでした。


彼はこう語ります。
「仮に芝居が成功してもその後、役者として生きていけるかわからない。新たに仕事を探さないといけないかもしれない。でもこのチャンスを逃したらきっと後悔する。」


少なからず基礎はあった彼ですが、小さい頃から鍛錬を重ねてきた専門の人には及びません。「この京劇の世界に途中から入るのは煉獄にも等しい」

これまで出演した回数はすでに1000回を超えているとのこと。
おそらく今年40歳になるはず。
いつか実際に舞台を見たいな~と思う役者さんです。



「化粧をしてるとその役に入ってしまいもう刘欣然ではなくなる。」



「プロの方と同じ舞台に立てるなんて思ってもみなかった。」

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