北京見聞録

留学・就業・ 京劇 時々鳥ネタ

寮よりアパートがいい?②

以下は私を含むアパート暮らしがいまいちだった人たちの事例です


(M美/東直門)
経貿で知り合った大学3年生のM美が留学後期にさしかかり、
寮暮らしに飽きてきて(ルームメイトとも合わなかった様子)
しきりに寮から出たがっていた。
それでしばらくしたら東直門にある3DKのアパートを日本人同士でシェア
すると言って本当に出て行った。
でも最上階で水の出が悪く、そのうち、通学自体が面倒になったようで学校に
あまり来なくなった。


(A子/大学まで徒歩5分)
もう一人は同じクラスのA子で経貿のすぐそばの2DKに日本人と2人でシェア
するも、「誰も訪ねてこないから寂しいし、教室に行くのが面倒、寮が良かった。」とのこと。


(F美/双井)
中国人家庭にホームステイしていたが・・、
自転車通学が面倒、部屋が寒い、コミュニュケーションがつらい等で
寮に変更というパターン。それからはご機嫌にやっていた。


(私/第二外大近く)
3DKを中国人カップルとシェアするが、遠すぎ!冷蔵庫も洗濯機もなし。
家賃折半ではなく多めにとられていた!最初は私の部屋にベッドが置いてあったが
私が入居すると撤去されていた。
トイレも大は流すが小は流さない。部屋が北向きでひたすら寒い。
そもそも彼氏も住むなんて聞いてなかった。
しばらくすると警察にばれて「ここは外人が住んではいけないところだ!」とおまわりさんに怒られ、丁度出たかったのでこれを口実に寮に舞い戻る。


漢語進修生を終えて仕事しながら北京に留まるのなら当然アパート暮らしに
なるけれどそれまでは寮の方が楽と思います。

寮よりアパートがいい?①

翌年、北京でバイトを見つけてからは寮を出てアパートを借りるのだけれど、
それはもう少し先のお話・・


例えば語言大学のような広い敷地なら寮よりアパートのほうが教室に近い場合も
実際あるので、一概に言えないのだけど、
まだ中国に来たばかりの不慣れな状態で、電車やバス、自転車などの通学に
なるなら「やめといたほうがいいかも」と思うのが私の個人的な意見。


かく言う私も好奇心から1度寮を出たことがあるけど、わずか1週間足らずで
寮に戻った。 知り合いの紹介で安心しきっていたが、見に行った時に、
よくよく観察しておけばよかったと思う。


漢語進修班の授業は朝8時からと結構早い(多分どこの大学でもそう)
なので、大学内の宿舎から徒歩で教室にいけるのは便利である。
しかも12号楼は教室と廊下で繋がっていたのでコートやカバンすらも不要だった。


外から来ている人は重い教科書をカバンにつめて自転車やバスで通学する。
(駐在員の奥さんはタクシー通学だけど)
たまになら楽しいと思うけど毎日のことになると大きい。 
寮はたとえ質素でも、外国人向けの造りになっている。
北京の一般住宅は暖房が11月の中頃から供給されるけれど、
大学はそれよりひと月早く入る(経貿は自家発電システムがあった)


暖房が入る前の10月末~11月初旬の一般住宅の室温は、まるで日本の二月
みたいに寒く、下手すると体調を崩しかねない。


寮だとわずらわしいことも確かにあるとは思う。 
でも、病気や盗難など、何かあったらすぐ対応してもらえるし、
それに友達も作りやすい。
炊事や洗濯、ネットカフェの行き帰りなど、寮内をウロウロしていると
クラスメイト以外の人達とも自然と仲良くなれるし、お互いの部屋を訪問して、
さらにそのルームメイトとも知り合いになれる。
それにナーバスになったら助け合えるし、アルバイトなどの情報交換もできる。


でもアパートだと帰宅したらまず誰も尋ねて来ない!(けっこう孤独です)


少なくとも最初の3ヶ月~半年くらいは寮にしといたほうがいいですよ。
それで様子をみましょう。


後編は寮を出て後悔した私と友人の例です。

ルームメイトはイタリア人

12号楼の話の続き
さて、なんとか 部屋も整い、しばらくすると私の部屋にも
同屋(ルームメイト)がやってきた。
彼女はイタリア人。ナポリの出身で名前はアニエス。
なので、先生から 阿年色(a nian se) という漢字名を付けられていた
(もっと綺麗な漢字使ってあげればいいのにね~って、 
   同じ「se」でも「色⇒絲」にするとか 
               日本人のA子とこっそり話していたっけ )


だいたいは韓国人と同室になるパターンが多いので、欧米の子だと
留学気分もupするので、ラッキー♪と思っていた。(最初は・・) 


他にもイタリア人の女子と男子が数人いて、イタリア人同士よくつるんでいた。
中国料理が口に合わないようで、しばらくするとランチ(パスタ)を
自炊していた。ちょっともらったけどおいしかったのを覚えている。


彼女が電話口でお母さんに私のことを言ってるんだろう。
時々ボソっと「・・ジャポネ・」と聞こえてドキっとしたり(゚д゚)


あと、自分のトイレットペーパーをなかなか買わず、トイレに置いてある
私の分を勝手に使うので、仕方なくペーパーは置かず、トイレに行く都度
持ちこむようにした。
他には、男の子を連れ込んでベッドで一緒に寝ていたり(服は着ている)、
掃除をしようと向こうから言い出すものの、いつも途中で掃除道具を放り出し、
廊下にいる仲間めがけて走り出して、そのままイタリア人同士で歌を合唱して
お掃除終了  →→ 道具を直すのはいつも私・・。などなど


疲れることも多かったけど、私が風邪を引いた時は心配してくれたり、
彼女のクラスの日本人が教室にしばらく顔を見せない時などは
「様子を見に行ってあげて」などと、情のある憎めない子でした( ´ー`)。


彼女が北京を発つ日は、私が旅行中でお別れができず、寮に戻ると
机に書き置きがしてあった。
           
アニエス、再見。゚(゚´Д`゚)゚。