北京見聞録

留学・就業・ 京劇 時々鳥ネタ

京劇天国

前にも書いけど、初めて京劇というものを知ったのは18歳(?)
の時でした。
実際北京に見に行ったのではなく、テレビで見たのですが。
おそらく国交回復ナントカ等で特別放映されていたのだと思います。
演目は玄宗皇帝と楊貴妃の悲恋を描いた「長生殿」。
もちろん日本語字幕付ですが、一緒に見ていた父と共にテレビに

釘付け。 父曰く「こんなん初めて見たわ~」と。

 初めて京劇を見る外国人をちっとも飽きさせず、見事な舞台でした。

        

それ以来、京劇ファンになり、90年代に入って京劇の日本公演があれば
いそいそと見に行ったりしたものです。

北京留学が決まってからは、「現地に行ったら絶対京劇を見にいく!」
と楽しみにし、実際いろんな劇場に足を運びました。(^^) 

まず留学先の首都経済貿易大学近くにある小さな劇場で
覇王別姫を見ました。
朝陽北路沿いに有り、向かいは映画館でした。
その後も、梨園劇場、長安大劇院、日本から友達が来たときに連れて
行った湖広会館、他にも北京の日本人仲間と一緒に行った劇場(名称
が思い出せない)もあります。


なかでも一番印象深かったのが人民劇場。実はここに行って頂きたい! 
今年5月の北京行きの際に泊まったホテル(北京護国寺賓館)のまん前に
有ります。雰囲気ちっとも変わってなくて。。

 

        

 2003年にこの人民劇場に見に行った際はお客も地元のお年寄りばかりでした。
 現地に「北京晩報」という地元紙があり、京劇欄コーナーが有り、
「今日は誰々がどこそこ劇場に出ますよ、最近の彼、必見です!」
的な記事が出るんです。それを見て行きました。
(役者名は覚えてないけど、武生(立ち回り役)の超ナントカさんでした)

お客さんは平坦な場面ではzzz・・と寝てる人もいるけど、

役者が歌いだしたり、芝居のハイライトシーンになると、
ヌクっと起きて絶妙なタイミングで「好!」の掛け声が入るんです。
歌舞伎の「よっ○○屋!」と同じですね。
この雰囲気が鳥肌ものですごくゾクゾクするんです。
あまり外国人が行くような劇場がではないからこそ、濃い雰囲気が
味わえます。京劇を見に行かれるなら是非是非♪

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